車のフロントガラスとリアガラス(サイドガラス含む)で製造方法が違うのをご存知ですか?
日本、アメリカ、ヨーロッパ各国ではガラス性能も違います。
各国の車メーカーによっては、大切なフロントガラスをわざと柔らかくしている、それもあります。
それにより、万が一でも割れ難い、ヒビが入り難いなどの性能差や安全性に違いがでています。
日本車とドイツ車の強化ガラスにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
この記事から高性能車に採用されている強化ガラス、その特性を知ってください。
読み時間は1分半ほどです。
車ガラス強度比較をする!
車が強化ガラスであっても、ただ丈夫にだけ作ることはありません。
フロントガラスなら、万が一の事故でドライバーや歩行者がぶつかる確率が高い、だから少し柔らかい合わせガラス、そして割れても全面にヒビが入っても飛散しません。
大切な人命を可能な限り守る、ケガを小さくする、万が一の事故で割れても飛散しない、クッション性を持たせる、それらです。
サイドとリヤは硬く強度を持たせるために圧縮ガラスが使われ、もしもの事故ではガラス全面が細かく割れることで人を傷つけません。
それほど考え抜かれ製造される車用ガラスでは、各国や各車メーカーの安全志向がより濃く反映されています。
日本車フロントガラス性能はどうなのか?
日本車はJIS規格のフロントガラスが採用されています。
ガラスメーカー試験では45Kgの鉛入りバッグを「フロント合わせガラス」にぶつけても全体にヒビが入るだけで飛散しません。
どうしてそんなに丈夫なんでしょうか?
丈夫な理由は「透明シート状の膜を2枚のガラスで挟み圧着している」、だからヒビだけで飛散しません。
これら日本製フロントガラス性能をご覧ください。
飛散防止処理がされている
万が一の事故や衝撃でガラスにヒビは入っても飛散しないので、人を傷つけません。
防犯性能がある
先のとがった金属棒、バールでガラスにヒビが入っても、合わせガラス中間層にあるシートに粘着しているので、ガラスを割って突破するまで時間を要します。
防音効果
合わせガラス構造は騒音など全ての音を通しにくい=防音効果があります。
ではドイツなど欧州のガラス性能はどうなんでしょうか?
欧州車フロントガラス性能とは何か?
欧州車のフロントガラスには「E」マークがあります。
そんな欧州、ドイツ車のフロントガラスにも日本のJIS規格と同じ性能がもちろん備わっています。
だから日本へ輸出できている、そうなります。
実は、欧州「E」マークのフロントガラスには日本の「JIS」とは違った性能、特性がありました。
それは「フロントガラスが柔らかく作られている」、そのことです。
次はそれら欧州車(ベンツ、BMW、ポルシェ、VW、アウディなど)フロントガラス性能です。
柔らかいフロントガラスその①
万が一の人身事故でも柔らか目のフロントガラスがショックを吸収し、人身への衝撃を和らげる。
柔らかいフロントガラスその②
ドイツ、アウトバーンの200km以上走行では、小石などが猛烈なスピードでフロントガラスに当たって突き刺さる場合があります。
超高速で弾丸の様な小石が当たった衝撃でフロントガラス全面にヒビでも入れば「アウト」、それは想像にかたくありません。
従って、柔らかめのガラスならヒビが拡散しない、ピンポイントだけの弾痕!?で済み、前方視界確保をしてくれます。
柔らかいフロントガラスその③
欧州車の柔らかいフロンガラスの発想は広い意味での安全確保につながり、素晴らしいと考えます。
確かに素晴らしのですが、私個人で所有した6台以上のベンツ、BMW、VW、アウディ、それらフロンガラスには共通の問題点がありました。
それは、柔らかいフロントガラスなので、細かいキズがどんどん増えていって消えません!
雨の日のワイパー作動でも微小な擦れキズが付いてしまう様で、フロントガラスはいつも微妙な薄曇り状態!? 終いには曇りガラスに大変身するのか!? そんな感覚を所有した多くのドイツ車から受けました。
不精な私はガラスコーティングなど一切していなかったのもあって、柔らかいフロントガラスには細かな擦りキズが付き過ぎでした。
結果、保有していた全ドイツ車のフロントガラスは細かい傷だらけ、擦りキズでだらけで薄曇り状態、、アーレー、、です。
それでも、万が一の事故や、モノが衝突してもヒビだけで割れない、飛び散らないから安心、そうなります。
次は、柔らかい欧州車のフロントガラス、それもスーパースポーツのポルシェ編です。
アウトバーン高速走行のポルシェに小石が食い込む!
昔、ドイツのアウトバーンをレンタカーで何回か走った時に経験しました。
休息のコーヒーショップで止まっているポルシェ数台を見て驚きました。
な、なんと小石(微小サイズ)がフロントガラスやボディーに刺さっている、めり込んでいるんです。
日本を走るポルシェになら見られない光景と考えます。
理由は、日本は高速道路の速度制限が低くい(120キロ、130キロ程度中心)、さらにそこそこ管理された高速道路に小石などあまり散らばっていない、だからです。
しかし、日本とは大きく違うアウトバーン走行のポルシェに小石が刺さる理由は直ぐに判明しました。
アウトバーンなら150Km走行など一般走行スピードであり、ポルシェなら一番左の速度無制限車線を200キロ以上で普通に走っている、だからです。※私もゴルフGTIで200キロ走行経験しました。
高速で走るドイツ車に弾き飛ばされた小石がフロントガラスやボディに当たりめり込んでいる、まさにそれでした。
今思えばですが、柔らかいフロントガラスのドイツ車だったから小さい1ヶ所のキズで済んだ、刺さりキズだけ済んだ、ひび割れしなかった、それらです。
もしキズは付きにくくても硬いだけのフロントガラスなら、小石は刺さらずに全面に衝撃が走り大きくヒビになっていたかもしれない、そう考えます。
つまり、ドイツのアウトバーンの多くが速度無制限、ドイツ車の多くが200キロ前後以上のスピードで走れる、だから安全確保のために柔らかいガラスが採用されている、そうお考え下さい。
そうであっても車用ガラスには限界があるんです。 次はガラスの怖さお伝えします。
交通事故ではガラスは簡単に突き破る!?
ある超有名歌手がレクサスで高速道路運転中に事故にあってしまったお話です。
リアシートに座っていた人はシートベルト未装着、結果として高速道路の事故でリヤガラス突き破って外に投げ出されてしまったとか、、、
そうなんです、高速運転での事故や急ブレーキで停止する際のエネルギーは巨大なんです。
それが人間なら体重50キロ、60キロでも、衝突の衝撃で数百キロ以上の重さとなり、いとも簡単にガラス粉砕し外へ飛ばされる、だから全席シートベルト装着が必要なんです。
もし車外に人が飛ばされれば、他の車から被害を受ける可能性も大きいでしょう。
それが強化ガラスであっても、車内からのガラス形状は広くユルク内側に曲がっている、だから人間が簡単に突き破ってしまう、そうなります。
従って全席シートベルトでないと危険が危ないんです。
シートベルト着用意識低い日本人は危険が危ない!
日本人のクセなのでしょうか?
前席2名はシートベルトでも、後部座席や3列目シートではシートベルト未装着の人達を多く見かけます。
特に子供は車内を自由に動き回っているので危険としか言いようがありません。
もっ怖いのはおじいさんドライバーが孫を膝の上に乗せながら運転している光景、危険が危ないしかありません。
話が少々ズレましたが、シートベルト未装着では丈夫な車ガラスを簡単に突き破って二次被害の可能性大、そうご理解ください。
次も少し余談ですがお付き合いください。
フロントガラスとボディ両方が柔らかいドイツ車!?
知り合いで、時速260Kmでポルシェターボ走らせる人がいます。
今度、その方にお会いする際には、大きな駐車場にあるポルシェターボ拝見させてもらいます。
きっと、細かい傷がボディーやフロントガラスに見られると思います、ハイ!
今回は車フロントガラスだけでも日本とドイツでは安全思想の違いがある、その発想方法が全く違うのが分かりました。
そして、ポルシェボディに施された柔らかい水性塗料もフロントガラスと同じ発想と考えます。
もちろん日本の高速道路速度制限守れば、フロントガラスや水性塗料の柔らかい&硬いもあまり関係ないかもしれません。
しかし、私の知り合いは高速制限速度と大きくかけ離れたドライビングスピードなのでした。
もし、次回の訪問でフロントガラスや水性塗料にめり込んだ黒い点が見つかればご報告します。
そんな気になる車を無料で探すサービスをガリバーはしています。
そんな知り合いの関連記事もご覧ください。
では、まとめです。
車のフロントガラス強度比較をしてみた!:まとめ
日本車も欧州へ輸出されているので、柔らかいフロントガラス採用されているのかもしれません。
しかし、何回ものドイツ出張でアウトバーン走っても、速度無制限の追越し車線を200キロで走る日本車は知りません。
その柔らかいフロントガラス判別方法は、「キズが付きやすいフロントガラス=表面に細かい擦り傷が見える=白っぽく見える」、そう覚えてください。
あっ、フロントガラスが安くコーティングできるのなら、一度、トライして見ます。
その際も、どの程度のコストでガラスがキレイにコーティングできたのかご報告します。
ちなみにベンツなら直ぐに10万円です、そんなガラスコーティング費用が請求されるかもしれませんね!?
本日も最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございました。
また、「探し物スリー!」でお会いしましょう!